統合失調症

一般
天使はやっかい人のふりをしてやってくる

 統合失調症の患者さんは人口の1%くらい。それは全世界であまりかわらないといわれています。つまり、どの国でも、人口の内、約1%の人間が、統合失調症という重病になっています。日本の精神科病院には、約30万人くらいが入院して […]

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精神医学研究
人格水準の低下(医療関係者向け)

はじめに  「人格水準の低下」は、「人格障害」、「人格の荒廃」と並んで恐ろしい精神医学用語である。「人格」とは、人間にとってもっとも大切なものの一つであり、人間そのものだともいえる。それが低下してしまってはたまらない。人 […]

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精神医学研究
幻聴 その捉え方(医療関係者初学者向け)

幻聴の特性  幻聴というのは、本当に不思議です。患者さんの体験することは、おおかた想像のつくものが多いし、被害妄想だってなんとなくわかります。パニック障害だってわかるし、それに近い体験だって多くの人がしたことがあるでしょ […]

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精神医学研究
統合失調症の血清アルブミンの低下について(従事者向け)

あらすじ  2020年から2021年にかけて、私は、統合失調症患者の入院時の血清アルブミン値、血清総蛋白値、A/G比などを調べ、人間ドックを受けた対照群と比較したほか、年代による変化をみてみました。男女とも、統合失調症群 […]

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精神医学研究
血液検査で精神疾患がわかる?!概略

 統合失調症や躁うつ病などの内因性精神疾患は、検査では診断できないとされてきました。今まで、統合失調症のいろいろな仮説が提示されましたが、原因なのか、結果なのか、中間段階に現れる現象なのかわかりません。  多くの精神科医 […]

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精神医学研究
統合失調症の認知機能とA/G比(医療関係者様向き)

統合失調症の認知機能は、統合失調症の社会的な予後を考える上で重要です。この認知機能と連動するような身体的指標がないか。それを追求した私どもの論文をご紹介いたします。A/G比は、血液中のアルブミンとグロブリンの比です。何で […]

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精神医学研究
精神疾患のバイオマーカーとしての血液像について(医療関係者様向け)

要約  精神科入院患者の血液像を調べた。急性期群と行動制限群では、寛解状態にある対照群に比較して、好中球率の増加、リンパ球率の低下、好中球比率/リンパ球比率の上昇を平均値の差の検定で認めた。これらは、統合失調症群、気分障 […]

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