緊急の入院に対応

 当院は、急性期中心に精神科の入院治療を行っています。2022年7月から新病棟が稼働しています。保険診療を行っており、個室も含め、差額ベッド代はありません。緊急の入院の場合は、必ずしも紹介状は必要ありません。お気軽にご相談ください。

 緊急に入院を要する場合は、平日のほか、土曜日、日曜日の日中もできるだけ対応いたします。

*夜間、休日の精神科の緊急の診療、入院は、下記の埼玉県精神科救急情報センターにご連絡ください。

対象とする疾患

 興奮状態、幻覚妄想状態、うつ状態、精神症状を伴った認知症、知的障害や発達障害の問題行動、アルコール依存症などに対応します。

 入院治療は、多職種のスタッフが治療に関わる総合的な治療になります。

 入院をきっかけに長年の問題が解決に向かう時があります。 

入院の種類

 精神保健福祉法により定められた任意入院医療保護入院があります。任意入院は、ご本人の希望による入院で、日中の外出は自由です。ご本人の意向で退院となります。

 医療保護入院は、ご本人の同意が得られない場合、精神保健指定医が入院が必要と判断し、ご家族(後見人等も含む)が同意した場合の入院のことです。

 どちらの入院形態でも、面会、電話なども自由にできます。携帯電話の使用も可能です。Wi-Fiもお使いいただけます。

入院治療の内容

医師の診察

 医師は、患者様に定期的に面接をいたします。病歴、病状をお聞きして診断するとともに、受容的な精神療法のほか、抗精神病薬、抗うつ薬などを用いた薬物療法を行います。必要に応じて、臨床心理士が心理検査をします。また、定期的にご家族とも面談し、ご意向をお聞きしながら治療をすすめます。

第一の目標

 入院初期は、入院に至った精神症状や問題行動に焦点を当て、それらの軽快を第一の目標といたします。精神症状の安定、問題行動の改善を目指していきます。

社会復帰

 1日2時間の作業療法を行っています。内容は、手工芸、パソコン、カラオケ、料理などがあり、作業療法士がメニューを考えます。作業療法により社会的予後は良くなるようですので参加を推奨しております。

 次の段階では、外出やご自宅への外泊を行います。病状、診断、家族関係などによって方針は異なりますが、医師、本人、家族、看護師、精神保健福祉士などが適宜話し合い、段階的にすすめてまいります。外部の支援者を含めた会議を行うこともあります。

クロザピン

治療抵抗性の統合失調症の患者様に対して、クロザピン(商品名クロザリル)による治療を行っています。治療抵抗性とは、2種類以上の抗精神病薬を十分期間(1か月以上)使っても改善が得られないことです。クロザピンは、そのような治療抵抗性の患者様の6割に効果があるとされています。白血球数の低下の副作用があるうるため、入院が必要であり、毎週1回採血をします。原則として糖尿病の方には使用できません。ご希望の方は、まず、現在の主治医にご相談ください。

入院が必要な時は

 入院が必要ではないかと思われた時には、お気軽にご相談ください。入院担当のケースワーカー(精神保健福祉士)が対応いたします。

入院のご相談は、
→ 浦和神経サナトリウム 電話 048-873-3115(代)なるべく平日の9:30-16:30にお願いいたします。

ご準備いただきたいもの

1.手続きに必要なもの
保険証・入院保証金7万円(退院時に返却)・小遣い1万円
などが必要になります。

2.お持ち物
衣類、洗面用具、スリッパ など。

3.入院費のお支払い
月1回一括してお支払い願います。
保険診療を行っていますが、差額ベッド代をいただく病室があります。

4.面会時間
  平日  13:30~15:30   土日祝 10:00~11:30 / 13:30~15:30

※詳しくは、受付職員にお問い合わせください。パンフレットもございます。