精神科、精神保健福祉法
精神保健福祉法やその他の精神医学の問題について調べました。関心を持っていただけるとありがたいです。私の勉強のノートのようなものです。
人格水準の低下(医療関係者向け)
はじめに 「人格水準の低下」は、「人格障害」、「人格の荒廃」と並んで恐ろしい精神医学用語である。「人格」とは、人間にとってもっとも大切なものの一つであり、人間そのものだともいえる。それが低下してしまってはたまらない。人 […]
心配しすぎることの弊害
日本人の病的特性 間違った認識から間違った風潮が生まれる。誰もがそれを疑わない。 日本人の多くは優等生だ。例えば、ほとんどの人がマスクをしている。してないと悪い人みたいだ。マスクをしている方が感染を防げると考えるから […]
精神科医の薬の使い方はなぜ個性的なのか
精神科の医師の薬の使い方は、その人によって随分と異なっています。多くの数の薬剤を使う精神科医、少ない数の薬で済ます医者、だんだん増えていく医者、そして、どの患者にも同じ薬を使う医者などなど。 これは、どういうことかと […]
精神科の患者の他科受診
まえおき 精神科の患者さんに身体症状が生じたとき、高血圧や高脂血症などの軽症のものであれば、精神科の外来や病棟で対処することが可能です。しかし、高度の検査や手術を必要とするもの、がん、肺炎、水中毒などは、総合病院で対処し […]
もう死にたいと思うときの生き延び方
小さなことに喜ぶ 人間にとって幸福とは、人並み外れた成功とか、栄光、賞賛、勝利ではありません。 では、何か。幸福とはきわめて主観的なものです。今日、息をして生きていること。これは、すごく恵まれたことです。周囲の景色を […]
精神保健法でいう「信書」とは何か
精神科病院での行動制限については、精神保健福祉法によっていろいろなことが定められています。信書の制限についても言及されていますが、この信書という言葉がひっかかりますので調べてみました。 (処遇)精神保健福祉法第三十六条 […]
精神保健福祉法クイズ(精神科従事者様向け)
精神科病院に勤める人は、どのような職種であっても、精神保健福祉法をある程度(以上)理解していなければなりません。そのため、精神保健福祉法の研修会を定期的に行わなければなりませんが、コロナウイルスのために研修会ができません […]
承認されるということ 犬の欲求階層説
人間には、自分のことを誰かに承認されたいという欲求がある。これが人にさまざまな問題を引き起こしているのは確かだろう。それを検討したいが、一朝一夕にできるものではない。これがわかれば、人間はもっと自由になれるだろう。とい […]
承認されるということ 概要
人から承認されるということが、あるいは承認されないことが人に与える影響は極めて大きい。承認をいろいろな角度から考えてみたい。 まず、承認の方法である。承認する人はどういう形で、他者を承認するのか。生まれたときからみて […]
承認されるということ 孤独な男
昔、京都のお茶屋さんの一軒に某大学教授に連れて行ってもらったことがある。その人もずいぶん前にお茶屋さんに他のお偉いさんに連れてきてもらったことから気に入って、お茶屋さんに入れる地位をやっと獲得したという。そこまでに至る […]
病識とは 医療保護入院の場合(精神科従事者向け)
精神医学の用語は、どれも難解で解釈が分かれるが、「病識」という言葉もその一つだ。多くの有名な精神科医の定義がある。しかし、どれも頭によく入らない。わかったような分からないような気がする。わかったふりをするのは精神衛生上 […]
病識とは さまざまな定義(精神科従事者向け)
1. 病識の定義をみてみよう。まず、某大学教授の精神科医の説明である。「主観的な体験の異常や行動異常を自らは病的なものと認めず(病識欠如)、あるいは病的と認めても精神科受診を拒むものもみられる」。上島国俊 「治療の進め方 […]
承認されるということ 「お笑い」の世界
2021年10月 都道府県ランキングが出て、すごく怒っている知事さんもいる。しかし、これだけ毎年取り挙げられ、知事を怒らせたり、ニンマリさせたりするだけの強い影響力がこのランキングにあるのは確かだ。ランキング会社の勝利 […]
病識とは まとめ(精神科従事者向け)
病識についていろいろと調べてきましたが、最後にまとめです。なお、私独自の見解であり、公には認められているものでないことをご理解ください。 病識の定義 病識があるとは、自分が病気に罹患しているとわかることである。問診に […]