緊急の入院に対応

 当院は、急性期中心に精神科の入院治療を行っています。緊急時にも対応できますので、どうそお気軽にご相談ください。保険診療を行っています。2022年7月に機能的な新病棟が完成し、治療環境が大幅に改善しました。個室も含め、差額ベッド代はいただいておりません。緊急の入院の場合は、必ずしも紹介状は必要ありません。

 緊急に入院を要する場合は、平日のほか、土曜日、日曜日の日中もできるだけ対応いたします。

        電話 048-873-3115(代)

病院の外観

対象とする疾患

 興奮状態、幻覚妄想状態、抑うつ気分が深刻な場合、食欲不振、不眠が続く場合、精神症状を伴った認知症、知的障害や発達障害の問題行動、アルコール依存症など、ほとんどの精神疾患に対応します。


 入院治療は、生活が整いやすいこと、必要な検査ができること、薬剤調整がしやすいこと、多職種の協力が得られることなどから、より確実な成果が得られます。

 
 長い間治療が中途半端であった方も、入院をきっかけに本格的な治療を始められる場合があります。ご家族から距離を取ることも双方に有益です。病状が悪化したまま長時間を過ごしてしまうのは望ましくありません。本格的な治療が望ましいとされます。
 

入院の種類

 精神科の入院は精神保健福祉法によって決められています。主に任意入院医療保護入院があります。任意入院は、ご本人の希望による入院で、日中の外出は原則として自由です。ご本人の意向で退院となります。

 医療保護入院は、精神症状のためにご本人の同意が得られない場合、精神保健指定医が入院が必要と判断し、ご家族等(後見人等も含む)が同意された場合の入院のことです。ご家族は入院時の同意をしていただきますが、その後の治療には精神保健福祉法に定められた責任や義務はありません。

 どちらの入院形態でも、原則として、面会、電話なども自由にできます。当院では携帯電話の使用も可能です。


入院治療の内容

 医師は、患者様に定期的に面接をいたします。詳しく病歴、病状をお聞きして診断するとともに、受容的、支持的な精神療法のほか、抗精神病薬、抗うつ薬などを用いた薬物療法を行います。必要に応じて、臨床心理士が心理検査をします。また、定期的にご家族とも治療の進展の状況をお話しし、ご意向をお聞きしながら治療をすすめてまいります。

 入院初期は、入院に至った精神症状や問題行動に焦点を当て、それらの軽快を第一の目標といたします。次に、ご家族との面会、職員との外出などを行います。また、作業療法を導入します。

 次の段階では、単独の外出を行い、続いてご自宅への外泊を繰り返して安定を保てれば退院とし、外来通院に切り替えます。これらの治療経過は、患者様の病状、診断、家族関係などによって異なりますが、医師、本人、家族、看護師、精神保健福祉士などが適宜話し合い、段階的にすすめてまいります。外部の支援者を含めて、会議を行うこともあります。

 午前2時間、午後2時間、作業療法室で作業療法を行っています。内容は、手工芸、パソコン、カラオケ、料理などがあり、専門の作業療法士がその人に合ったメニューを考えます。作業療法により社会的予後は良くなるようですので参加を推奨しております。

治療抵抗性の統合失調症の患者様に対して、クロザピン(商品名クロザリル)による治療を行っています。治療抵抗性とは、2種類以上の抗精神病薬を十分期間(1か月以上)使っても改善が得られないことです。クロザピンは、そのような治療抵抗性の患者様の6割に効果があるとされています。白血球数の低下の副作用があるため、入院が必要であり、毎週1回採血をします。原則として糖尿病の方には使用できません。ご希望の方は、まず、現在の主治医にご相談ください。

入院が必要な時は

 入院が必要ではないかと思われた時には、お気軽にご相談ください。入院担当のケースワーカー(精神保健福祉士)が対応いたします。

入院のご相談は、
→ 浦和神経サナトリウム 電話 048-873-3115(代) 9:00-17:00

準備いただきたいもの

1.手続きに必要なもの
保険証・印鑑・入院保証金7万円(退院時に返却)・小遣い1万円
などが必要になります。

2.お持ち物
衣類、洗面用具、スリッパ など。

3.入院費のお支払い
月1回一括してお支払い願います。
保険診療を行っていますが、差額ベッド代をいただく病室があります。

4.面会時間
  平日  13:30~15:30   土日祝 10:00~11:30 / 13:30~15:30

※詳しくは、事務職員にお問い合わせください。パンフレットもございます。