精神医学研究
精神疾患のバイオマーカーとしての血液像について(医療関係者様向け)

要約  精神科入院患者の血液像を調べた。急性期群と行動制限群では、寛解状態にある対照群に比較して、好中球率の増加、リンパ球率の低下、好中球比率/リンパ球比率の上昇を平均値の差の検定で認めた。これらは、統合失調症群、気分障 […]

続きを読む
偉人や偉人のうつ病
妙好人流の生き方は現代に通用するか

 妙好人(みょうこうにん)とは、広辞苑では、「行状の立派な念仏者。特に浄土真宗で篤信な信者をいう」となっています。その語源は、中国の浄土教の善導(613-681)が、『観無量寿経疏(かんむりょうじゅきょうしょ)』(観無量 […]

続きを読む
偉人や偉人のうつ病
偉人のうつ病 トルストイ その5 懺悔1

 トルストイは、1882年に「懺悔(ざんげ)」を完成しています。岩波文庫の原久一郎訳「懺悔」は、昭和10年に出版されましたが、私は昭和48年の第33版を入手しました。訳者の原は「真摯な告白」と評していますが、彼は正直すぎ […]

続きを読む
偉人や偉人のうつ病
偉人のうつ病 トルストイ その6 懺悔2

 1879年(明治12年)に書き終わった「懺悔(ざんげ)」の中で、51-52歳のトルストイは、「振り返って30年も40年も生きてきた今に至り、頭脳が完全に固まり、人生には何物もなく、ただ残酷で愚劣なだけであるという結論に […]

続きを読む
一般
もう死にたいと思うときの生き延び方

小さなことに喜ぶ  人間にとって幸福とは、人並み外れた成功とか、栄光、賞賛、勝利ではありません。  では、何か。幸福とはきわめて主観的なものです。今日、息をして生きていること。これは、すごく恵まれたことです。周囲の景色を […]

続きを読む
偉人や偉人のうつ病
逆説的に生きる その1 親鸞 源左

 逆説とは何でしょうか?  辞書では、真理(結論)と反対なことを言っているようで、よく考えると一種の真理を言い表している説。 例、「負けるが勝ち」の類。パラドックス(paradox)とは、正しそうに見える前提と、妥当に見 […]

続きを読む
精神科、精神保健福祉法
精神保健法でいう「信書」とは何か

 精神科病院での行動制限については、精神保健福祉法によっていろいろなことが定められています。信書の制限についても言及されていますが、この信書という言葉がひっかかりますので調べてみました。 (処遇)精神保健福祉法第三十六条 […]

続きを読む
精神科、精神保健福祉法
精神保健福祉法クイズ(精神科従事者様向け)

精神科病院に勤める人は、どのような職種であっても、精神保健福祉法をある程度(以上)理解していなければなりません。そのため、精神保健福祉法の研修会を定期的に行わなければなりませんが、コロナウイルスのために研修会ができません […]

続きを読む
精神医学研究
身体に基礎のある精神症状(精神科関係者向け)

 へんなタイトルです。しかし、シュナイダーの言ったのを訳した日本語も何か変なんじゃなかったかなあ。厳密にいうと、ほとんど全部の精神疾患がそうなんじゃないかなとも思います。内因から外因へ。  これまで、多くの身体に基礎のあ […]

続きを読む
偉人や偉人のうつ病
逆説的に生きる その2 キリスト教1

 浄土真宗の方から、この逆説の生き方の考察を始めました。公正を期すために今度は、キリスト教の新約聖書の方に行きましょう。私は、クリスチャンではありませんので、キリスト教徒の方々がみると間違っていることになるかもしれません […]

続きを読む