悟りの方程式 二宮金次郎の場合
「悟り」、「覚醒」、「啓示」、「開眼(かいげん)」とは何でしょうか。悟りというと東洋的なイメージがありますが、デカルトは、「哲学原理」の中で、認識とか知恵の段階には基本的な4つがあるとし、「神的啓示は、我々を段階的に導く […]
自殺者数の減少は何に由来するのか?
我が国の自殺者数は、先進国の中では多いほうですが、それでも幸いなことに減ってきています。日本で自殺者数が減っているのは、何に由来するのでしょうか。 日常の臨床経験から、抗うつ薬は効果があるなという確かな感じ(エビデン […]
逆説的な詩、ニューヨークリハビリ研究所
ニューヨークリハビリテーション研究所の壁に下の詩が書かれているそうです。もともとは病室の壁に書かれていたものを受付の壁に持ってきたらしいです。作者不詳とされることが多いです。(渡辺和子は、「幸せのありか PHP文庫」の […]
よい奉仕をするために 聖人たちに聞く
私たちの仕事は、医療を通じて他者に奉仕することですが、これは、とても難しいことです。なぜなら、人間は感情の動物であり、好き嫌いがあり、日々の機嫌の違いもあって、いつでもだれにでも親切にかかわるということは難しいものです […]
よい奉仕をするために マザーテレサはなぜ可能だったのか
マザー・テレサ(幼名:アグネス)は、1910年8月26日、ユーゴースラビアのスコピエで生まれました。父親は、建設業及び議員を兼ねる有力な名士で、慈悲深く貧しい人々に思いやりがあったといいます。 徳の高い母との間に、長 […]
出禁の方を診させていただく外来です
飲食店やコンビニ、スーパーで、法に触れる行為、迷惑行為をすると、出入り禁止になります。精神科の場合、あるいは精神科だけでなく、他の科でも、何らかの理由で医療機関やスタッフ、他の患者さんに迷惑や負担をかけすぎてしまうと、 […]
統合失調症の認知機能とA/G比(医療関係者様向き)
統合失調症の認知機能は、統合失調症の社会的な予後を考える上で重要です。この認知機能と連動するような身体的指標がないか。それを追求した私どもの論文をご紹介いたします。A/G比は、血液中のアルブミンとグロブリンの比です。何で […]
精神科の患者が他科を受診したとき
まえおき 精神科の患者さんに身体症状が生じたとき、高血圧や高脂血症などの軽症のものであれば、精神科の外来や病棟で対処することが可能です。しかし、高度の検査や手術を必要とするもの、がん、肺炎、水中毒などは、総合病院で対処し […]
精神医学の父 呉秀三の人となりについて
日本精神医学の父、呉秀三については以前ブログで紹介させていただきましたが、今回「呉秀三小傳」(昭和8年 呉博士伝記編纂会)を都立図書館で読んでみましたので、呉秀三が周囲からどのような人物に映っていたのか報告します。昭和 […]
偉人のうつ病 ヘッセと金次郎の興味深い共通点
はじめに 今回の企画について 偉人のうつ病を紹介してきましたが、ヘッセも自分のうつ病の様子を記載しています。ヘッセは、釈迦のことを書いた「シッダルタ」があります。どうして、ドイツ人がゴータマシッダルタの物語を書くのだろ […]