私が統合失調症を数字で診断するまで(3)医療従事者向け
今までのおさらいをしましょう。統合失調症では、特に初発時や再燃時の急性期に好中球/リンパ球比(NLR)が高くなり、また、血清のアルブミンや総蛋白が減少しているということがわかりました。 では、これら2者(NLRと総蛋 […]
私が統合失調症を数字で診断するまで(2)医療従事者向け
2020年から2021年にかけての研究で、人間ドックを受診した健常者と入院中の統合失調症患者の血清の蛋白質の量を調べてみました。 精神科の病院や診療所にお勤めの方は、その医療機関で通常行う血液生化学検査に、総蛋白、ア […]
ナイチンゲールの「看護覚え書き」
看護師の象徴として誰もが思い浮かべるのがナイチンゲールでしょう。フローレンス・ナイチンゲールは、1820年に生まれ、1910年に90歳で亡くなりました。1854年に起こったクリミヤ戦争の際、ロシアと戦う連合軍の看護師と […]
私が統合失調症を数字で診断するまで(1)医療従事者向け
心は数字でわかるか? 昔、医局でこんな話がありました。「統合失調症を体温計みたいに数字で診断出来たらいいのに」。それに対して、別の先輩医師が、「そんなバカなことがあるか」と一蹴していました。これは、私の記憶なのか、想像 […]
偉人から見た善悪(医療関係者向け)
精神科の患者さんは、リストカット、過量服薬、他害行為など、常識的な人から見ると「悪い」ことをしてしまいます。しかも、繰り返し。好ましくないことばかりをするので嫌われものになってしまいます。ただ、精神科の医療従事者はでき […]
ラッセルの幸福論で幸福になる 7 「被害妄想」
ラッセルは次のように語ります 一人の人間が「周囲の皆から虐待を受けている」と語ったとすれば、たぶん、その原因は彼自身にあるのであって、実際は侮辱を受けていないのに受けたと想像しているか、それとも、知らず知らず、怒りを買 […]
天使はやっかい人のふりをしてやってくる
統合失調症の患者さんは人口の1%くらい。それは全世界であまりかわらないといわれています。つまり、どの国でも、人口の内、約1%の人間が、統合失調症という重病になっています。日本の精神科病院には、約30万人くらいが入院して […]
ラッセルの幸福論で幸福になる 6 「罪の意識」
ある種の行為は、内省しても理由が分からないまま、そういう行為を行ったときに不愉快な気持ちになる。それは、当人が6歳以前に受けた道徳教育によるとラッセルは言う。汚い言葉を使うのは良くないとか、煙草を吸うのは良くない、酒を […]