二宮金次郎
偉人から見た善悪(医療関係者向け)
精神科の患者さんは、リストカット、過量服薬、他害行為など、常識的な人から見ると「悪い」ことをしてしまいます。しかも、繰り返し。好ましくないことばかりをするので嫌われものになってしまいます。ただ、精神科の医療従事者はでき […]
鷹山、金次郎、方谷 3人の偉人
3人の概略 江戸時代に活躍した3人の偉人について、精神医学的検討をすすめていきます。 3人のうち上杉鷹山(ようざん)と二宮金次郎の2人は内村鑑三の「代表的日本人」に取り挙げられています。 上杉鷹山の生没年は、17 […]
うつ病になった二宮金次郎 その1
今日,車いすの母と桜が満開のお寺に行ってきました。そこで,突然,作業衣を着た男性が「どうぞ」と言って母に花のついた枝を渡してくださいました。その方は寺の植木職人の方で,「私なら(切っても)問題ないので」と言い残して,風 […]
うつ病になった二宮金次郎 その2
金次郎 行き詰まる,そして失踪する 金次郎は小田原から桜町まで往復し検分を重ねた後,文政6年3月(35歳),栢山の家屋を売り払い背水の陣で夫人,長男と桜町に移住して本格的に仕法に取り組み始めました。しかし,桜町は,博打 […]
うつ病になった二宮金次郎 その3
うつ病からの回復と開眼 文政12年1月の失踪後の金次郎の行動は,川崎大師を参詣したこと以外は不明とされています。3月中旬に金次郎は千葉県成田の旅館小川屋に着きましたが,旅館の主人は金次郎の容貌が普通の人とは異なり,衣服 […]
うつ病になった二宮金次郎 その5
開眼体験の精神病理学的意義とは 金次郎の開眼体験はその他の宗教的解脱体験と同様に,言語化するのは容易ではありませんが,あえて精神医学的表現を試みるならば,自他の関係性や外界に対する認知様式の変化が,深い体験として金次郎 […]
うつ病になった二宮金次郎 その4
うつ病と考えたことの理由について 金次郎の性格について 金次郎は,服部家を再興したことで金次郎は報酬として大金を得たのですが,自分のものとせずに下男らに分配していますし,親族との土地問題では相手側の有利になるよう譲って […]
二宮金次郎 栃木県真岡市を訪ねて
二宮金次郎(以下敬称略)について、いろいろと書いてきました。小田原の金次郎の生家、記念館、神社等は、訪ねたことがあるのですが、金次郎の仕事の地である桜町(現真岡市)には、行ったことがありませんでした。この令和元年5月1 […]
偉人と偉人の共通点 尊徳 益軒
二宮金次郎、尊徳(以下すべて敬称略)のことについては、シリーズで書かせていただきました。金次郎は、薪を背負いながら読書している像が有名ですね。幸田露伴本の挿絵からイメージされたようです。それが歩きスマホを連想させるため […]
悟りの方程式 二宮金次郎の場合
「悟り」、「覚醒」、「啓示」、「開眼(かいげん)」とは何でしょうか。悟りというと東洋的なイメージがありますが、デカルトは、「哲学原理」の中で、認識とか知恵の段階には基本的な4つがあるとし、「神的啓示は、我々を段階的に導く […]