2021年11月
スピノザから学ぶ自由な生き方 1
スピノザ、ベネディクトス・デ・スピノザ Benedictus de Spinozaは、1632年11月24日、オランダ アムステルダムのユダヤ人居住区に生まれました。このファーストネームは、祝福された者という意味だそう […]
スピノザから学ぶ自由な生き方 2
スピノザの主著であるエチカは、第5部まであるのですが、第一部は「神について」です。とてつもない始まり方です。しかし、この後の展開にとって重要なところですので、原文のまま挙げます。 参考文献は、①工藤喜作、斎藤博訳:ス […]
スピノザから学ぶ自由な生き方 3
エチカの第2部は、「精神の本性と起源について」です。ここで、スピノザが説明するのは、「神の本質、いいかえれば永遠・無限の存在者の本質から必然的に生じなければならないことがら」であるといいます。その中でも、「人間精神と人 […]
スピノザから学ぶ自由な生き方 4
第3部 「感情の起源と本性について」に行きます。なるべくかみ砕いていきましょう。スピノザは、多くの人たちが自分の意志で自分の行為を決めていると考えているが、それは間違った思い込みであるといいます。そして、人は人間が無力で […]
スピノザから学ぶ自由な生き方 5
エチカ 第4部 「人間の隷従あるいは感情の力について」に行きましょう。ただ、かいつまんで読んでみるだけです。 スピノザはこのように言います。感情に支配される人間は、自分を支配できずに、運命の力に自分をゆだねてしまって […]
スピノザから学ぶ自由な生き方 6
ホイヘンスは、オランダのハーグで生まれました(1629年4月14日 - 1695年7月8日)が、その3年後に、スピノザがアムステルダムで生まれています。ホイヘンスは、数学者、物理学者、天文学者であり […]
スピノザから学ぶ自由な生き方 7
話はそれますが、「世界は善に満ちているトマス・アクィナス哲学講義」の著者山本芳久は、同書の中でこう言っています。「哲学の古典を丁寧に読むというのは、けっこう大変な作業で、何十年も読んでいる専門家でもよくわからないところ […]
精神科医の独語と毒語
巨人症の読書好き 巨人症は、成長ホルモンが多く分泌される下垂体由来の疾患で、身長をはじめ、体が大きくなる。長身で若干の巨人症も疑われるリンカーンはたいそうな読書好きで、父親に禁止されるほどだった。ジャイアント馬場も相当 […]
楽訓 貝原益軒の幸福論を読み解く
益軒の養生訓が体の健康についての書籍としますと、楽訓は、こころの健康についての指南書のように思えます。彼が81歳の時に書いています。養生訓は83歳です。 巻上の総論に書いてあることから始めましょう。天地の恵みを受けて […]
承認されるということ 犬の欲求階層説
人間には、自分のことを誰かに承認されたいという欲求がある。これが人にさまざまな問題を引き起こしているのは確かだろう。それを検討したいが、一朝一夕にできるものではない。これがわかれば、人間はもっと自由になれるだろう。とい […]