ワクチンが効かない!
「コロナワクチンは効くか?」で、2022年12月現在流行しているウイルスには、今までのワクチンが効いていないことをお示ししました。今回は、その続きです。検証第2弾です。
12月12日または13日付の「都道府県別累積感染者数」と「最近1週間の都道府県別感染者数」のデータを中心として、それぞれと相関のある項目は何かと調べてみました。いろいろと並べたデータは、都道府県の特徴を調べたもので、ネット上からいただいたものです。それをエクセルに入れ、SPSSで相関係数を調べました。
まず上の表をご覧ください。「都道府県別累積感染者数」を「今までのウイルス」と「最近1週間の都道府県別感染者数」を「今回のウイルス」と言い換えてみました。ざっくりそうういうことだと思うので。「口密度」ではなくて「人口密度」です。「マクドロ10万」でなくて「マクドナルド店舗数人口10万当たり」です。ごめんなさい。
有意確率がp<0.05のつまり、有意に相関関係があるという項目を見てみましょう。すると、「人口密度」が今までのウイルスではひっかかります。人口密度が高い都道府県ほど感染者が多いということで、従来言われてきたことです。カラオケボックスの数、マクドナルドの人口当たりの店舗数も関係あります。もっともな結果です。そういうところでワイワイやっている店が多い都道府県ほど感染が広がりやすかったということです。われわれの常識的な理解と一致します。
従来のウイルスでは、多くの人が密にワイワイやっているとこで感染が多かった
一方、「今回のウイルス」は違います。何と、カラオケボックスが少ない都道府県の方が多い、マクドナルドも少ない都道府県の方が最近の感染者数が多いということになってしまう。三密を回避してもダメなのです。ウイルスが対三密対策に打ち勝つ力を取得したのか?
牛丼チェーンがあまり関係ないのは、牛丼チェーンに行く人は、マクドやカラオケに行く人より年長で男が多いということでしょう。そして、一人で行き、黙って食っているということでしょう。マクドでたむろするような若年の男女が感染を広めてきたのです。牛丼を好む年配男性は、ウイルスをばらまく力はないのです。
今度のウイルスは、従来の新型コロナとまったく違った感染特性を持つ
この表を見てほしい。世帯主の小遣いの多さ少なさは関係ありません。中高年の男性はそれほど活発でないのです。問題は核家族率であり、従来のウイルスは、核家族率が高いほど多かった。都会を意味しています。3世代の世帯数が少ないほど感染が多いというのも同じで、都会を意味しています。ところが、新しいウイルスではまったく逆です。大家族が多い田舎で蔓延しています。
また、従来のワクチンは、飲み屋さんでわいわいやって増やしていたということがわかる。しかし、今度ワクチンは、飲み屋で特には広がらないということを示しています。
三密を避けるというのは通用しない。もう、三密はあっても大丈夫なのかもしれない
今までのウイルスを見てほしい。これらは、人口密度の高い都会で、しかも15歳未満の子供が多いところで増やしてきているのです。実感がもてます。ところが、現在のウイルスは違っています。そういうこととあまり関係がないのです。
さあ、上の表をみてほしい。今までは、住宅の延べ床面積の大きな都道府県ほど、有意に感染者が少なかった。それはご存じのとおりである。ところがここ1週間は逆の傾向が強い。また、共働き率が高い都道府県ほど感染が少なかった。地方だろう。ところが、これも逆だ。
今度のウイルスは過疎地でも蔓延する地方型だ
従来のウイルスだと可住地域の人口密度が少ないほど感染が少なかった。そして、老人が多い地域では少なく、15歳未満の子供が多いところでは多かった。現在のウイルスはそういうことは関係ない。新たな力を獲得したウイルスなのです。
今はやりのウイルスは、従来のウイルスと比べると、ずっと進化して手ごわい。密をさけても感染する。人口密度が低くても感染する。
ウイルスの進化速度は、ワクチンの進化速度を凌駕している。