美しい手書きの私
街には、味わいのある「手書き」の作品があふれています。活字やワープロにない温かみがあります。しばし、頭を休めましょう。

↑売れっ子店です。取材を受けるほどの。紙に 手書き セロテープでとめてます。ちょっと自慢気でいいですね。

↑戦争は嫌だ、手書きだから気持ちが伝わる。短いのがいい。本気です。青と黄色です。

↑よくあること。自動ドアは壊れやすい、修理できるほど店は繁盛していない。あるいは、このままでも影響ない人気店なのかもしれません。
「手動」と「自動」とどちらを信じるかですが、たいていの人は「手動」を信じます。
よくみると、左右の自動ボタンが異なります。1度修理したのか。2度壊れたのであきらめたのか。また、このドアは、右を押すと右だけが開くのか? そんなことはないだろうが、ボタンが2つあるのは無駄? こんなことを考えることはもっと無駄です。

↑中華料理屋なので、漢字は得意です。味のある「手動」です。「手書」です。よく見ると、「手動」は裏にも貼ってあります。当然です。
自動ドアのボタンが手書きだったら。にせボタンのように見えます。信じられない。こんな自動ドアのボタン、押せますか?
活字と手書きには、書いてある内容のほかに、別の種類のメッセージ(メタメッセージ)が含まれていることになります。例えば信頼性とか。

↑「支払いは現金でお願いします」と書いてあります。「カードも使えます」という手書きは通常ありえません。アナログはアナログで、デジタルはデジタルで。
この暗黙のルールを破ると面白いことになるわけです。
デジタルの機能をアナログで表現すると、うさんくささが漂います。手書きで「カードも使えます」と書いてあると、カードは使えそうもありません。メタメッセージの問題ではないでしょうか。
精神医学においても重要な意味を持ちます。デジタル化すると手書きの方が情報量は多いでしょう。その分がメタメッセージなのかもしれません。それを最大限に活用するのが書道かもしれません。

↑書いてある通りスライドドアですが、押されたり引かれたりしてきたのでしょう。読まないといけないので入るまでに時間がかかります。「Cash only 現金のみです」 やはり、現金と手書きに近い関係がある。どちらも生々しい。「SLIDE to OPEN Don't Push Don't pull」
↑常連の客が多いならこんなに書く必要はなく、こんなに書いてあると一見さんは入りにくい。店として矛盾しています。でも、人も矛盾しているから大丈夫。

ああ、美しい。ていねいです。無駄がない。推敲を好んだ人でした。こんな伝達事項にもこころを込めたのかもしれません。下の畑で、肥料のことも研究しました。農民が貧困から脱することができるように。皆が幸せになれないと私も幸せになれないから。
手書きには、活字にないメタメッセージが含まれる。それにより多くのものが同時に伝達される、こころに響く。一方、活字にも例えば信頼性というメタメッセージが伴います。手書きには、物語が表現されます。
2026年1月

