スピノザから学ぶ自由な生き方 7
話はそれますが、「世界は善に満ちているトマス・アクィナス哲学講義」の著者山本芳久は、同書の中でこう言っています。「哲学の古典を丁寧に読むというのは、けっこう大変な作業で、何十年も読んでいる専門家でもよくわからないところ […]
精神科医の独語と毒語
治療者や支援者に必要なこと 他者を助ける仕事についている人にとって必要なこと、それは、他者や仕事から大事なものを受け取ることです。いただけることです。お金じゃないですぞ。 やまゆり学園のあの男は、それができなかったと […]
楽訓 貝原益軒の幸福論を読み解く
益軒の養生訓が体の健康についての書籍としますと、楽訓は、こころの健康についての指南書のように思えます。彼が81歳の時に書いています。養生訓は83歳です。 巻上の総論に書いてあることから始めましょう。天地の恵みを受けて […]
承認されるということ 犬の欲求階層説
人間には、自分のことを誰かに承認されたいという欲求がある。これが人にさまざまな問題を引き起こしているのは確かだろう。それを検討したいが、一朝一夕にできるものではない。これがわかれば、人間はもっと自由になれるだろう。とい […]
承認されるということ 概要
人から承認されるということが、あるいは承認されないことが人に与える影響は極めて大きい。承認をいろいろな角度から考えてみたい。 まず、承認の方法である。承認する人はどういう形で、他者を承認するのか。生まれたときからみて […]
承認されるということ 孤独な男
昔、京都のお茶屋さんの一軒に某大学教授に連れて行ってもらったことがある。その人もずいぶん前にお茶屋さんに他のお偉いさんに連れてきてもらったことから気に入って、お茶屋さんに入れる地位をやっと獲得したという。そこまでに至る […]
病識とは 医療保護入院の場合(精神科従事者向け)
精神医学の用語は、どれも難解で解釈が分かれるが、「病識」という言葉もその一つだ。多くの有名な精神科医の定義がある。しかし、どれも頭によく入らない。わかったような分からないような気がする。わかったふりをするのは精神衛生上 […]
病識とは さまざまな定義(精神科従事者向け)
1. 病識の定義をみてみよう。まず、某大学教授の精神科医の説明である。「主観的な体験の異常や行動異常を自らは病的なものと認めず(病識欠如)、あるいは病的と認めても精神科受診を拒むものもみられる」。上島国俊 「治療の進め方 […]
承認されるということ 「お笑い」の世界
2021年10月 都道府県ランキングが出て、すごく怒っている知事さんもいる。しかし、これだけ毎年取り挙げられ、知事を怒らせたり、ニンマリさせたりするだけの強い影響力がこのランキングにあるのは確かだ。ランキング会社の勝利 […]
病識とは まとめ(精神科従事者向け)
病識についていろいろと調べてきましたが、最後にまとめです。なお、私独自の見解であり、公には認められているものでないことをご理解ください。 病識の定義 病識があるとは、自分が病気に罹患しているとわかることである。問診に […]