天使はやっかい人のふりをしてやってくる

 統合失調症の患者さんは人口の1%くらい。それは全世界であまりかわらないといわれています。つまり、どの国でも、人口の内、約1%の人間が、統合失調症という重病になっています。日本の精神科病院には、約30万人くらいが入院しています。そのうち、6割くらいは統合失調症です。

 統合失調症になると、今のところ、仕事に従事するのは困難なことが多く、結婚も簡単ではないです。そして、働けないので経済的にも困窮することが多いです。貧困が症状の一つです。ほかの病気よりもかなり重病であるということがわかります。

 どうしても人口の1%の人が担わなければならない病気が統合失調症。さらにその4分の1くらいの人は、長い期間、精神科病院の中で生活しなければなりません。つまり、このような精神病という役割を100人に1人くらいの人が担うわけです

 徴兵で戦争に行くことを決められた人、あるいは、自分で志願した人は尊重されますが、精神病を割り当てられた人は、同じことなのに人々から尊重されるどころか、逆にマイナスに扱われます。

 重い苦難を背負った人々は、つまり、他の人の分まで背負ったわけですので、本当は偉人とか天使のようなものです。

 このような天使がなぜ、そう思われないのでしょうか。

 これらの天使は、私たちの前に姿を変えて現れるからです。

 幻覚妄想状態で暴れる人、興奮する人、自傷してしまう人、働かない怠け者、親を困らせる人、犯罪を起こす人、自己主張できない気弱な青年、食べることを拒否した少女、薬ばかりたくさん飲んでしまう人・・・。

 このように違う姿で現れるので、私たちは見誤ってしまい、ぞんざいに扱ったり、意志の弱い人だと卑下したり、自分のストレスを発散したり、見くびったり、教育しようとしたり、生活指導しようとしたり、評価したり、要するに自分の思い通りにしようとします。それが、うまくいかないと、相手が悪いのだと思い込み、裁こうとします。天使の背後にあるものは、天使を通じて何度も試そうとしているのですが、人は気が付けないのです自分が偉いと思っています。学べば学ぶほど、馬鹿になっていきます。

 このように、一生勘違いしたまま過ごしてしまい、それに気がつかないのです。もし、気が付けば、自分と理念が一致して矛盾がなくなり、進むべき道が分かるようになります。おそらく。